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講演「海洋と地球のさらなる理解に向けて」独立行政法人海洋研究開発機構(JAMSTEC) 白山義久 研究担当理事

 

講演日 2013年11月20日(水)
講演時間

15:30-17:00

会場

OGGB5, Level0, Owen G Glen Building, The University of Auckland

【講演の要旨】
我が国及びニュージーランドは、共に四方を海に囲まれた海洋国家であり、海洋の持続可能な開発・利用、海洋生物の多様性保全等の海洋環境保全を国の重要施策として、海洋科学研究及び技術開発に取り組んでいる。日本とニュージーランドは西部太平洋の北半球と南半球のほぼ同緯度に位置していることから、海洋生態系の比較研究等を通じて、地球環境変動に対する理解をさらに深めることができると期待される。

海溝型地震及び津波をはじめとする海洋由来の自然災害への対策も、我が国のみならず、ニュージーランドにとって重要な課題である。本講演では、我が国の「第4期科学技術基本計画」における主要課題「震災からの復興・再生」に関連し、東北地方太平洋沖地震に関連するJAMSTECの調査・研究の成果について紹介された。

東北地方太平洋沖地震・津波の発生過程と海洋生態系への影響を解明するため、JAMSTECは地震発生直後に一連の緊急科学調査を実施した。さらに2012年4月から5月にかけて、統合国際深海掘削計画(IODP) の一環として地球深部探査船「ちきゅう」を用いた「東北地方太平洋沖地震調査掘削」を実施した。また、我が国の科学技術を生かした東日本大震災からの復興・再生支援の取り組みの具体例として、JAMSTEC、東北大学、東京大学が中心となって東北マリンサイエンス拠点事業「海洋生態系の調査研究」も実施している。本講演では、これらの調査研究の最近の成果が紹介された。

【講師:白山義久理事の略歴】

2011 – 現在 独立行政法人海洋研究開発機構理事
2007 – 2011 京都大学フィールド科学教育研究センター長
1998 – 2007 京都大学瀬戸臨海実験所長
1997 – 1998 京都大学瀬戸臨海実験所教授
1991 – 1997 東京大学海洋研究所助教授
1984 – 1991 東京大学海洋研究所助手
1982 日本学術振興会奨励研究員
1982 東京大学海洋研究所研究生
1982 東京大学大学院理学系研究科動物学専攻博士課程修了理学博士
1979 東京大学大学院理学系研究科動物学専攻修士課程修了理学修士
1977 東京大学理学部生物学科卒業
専門分野 海洋生物学、系統分類学、生態学

 

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