総領事挨拶 / スピーチ

令和8年6月17日

 

Kia ora! 皆様、こんにちは。

このたび、在オークランド日本国総領事として着任いたしました箕谷 優(みのや すぐる)と申します。

私にとりましてニュージーランドは、2007年から2010年までウェリントンの日本大使館に勤務し、その後も外務省本省においてニュージーランドを担当するなど、長年にわたり関わってきた大変思い入れの深い国です。このたび、ニュージーランド最大の都市であり、経済・文化・教育の中心地であるオークランドで勤務する機会をいただいたことを大変光栄に思うとともに、その責任の重さを改めて感じております。

私が前回ニュージーランドで勤務していた頃と比べても、オークランドは一層国際色豊かで活力に満ちた都市へと発展を遂げています。また、日本とニュージーランドの関係も、政治、経済、人的交流のみならず、幅広い分野で着実に深化してきました。経済面ではCPTPPが発効して来年で10年を迎える中、貿易投資関係が大きく発展、近年は両国間の安全保障協力も新たな段階を迎えるなど、両国は真の戦略的パートナーとして連携を強化しています。

来年には両国が外交関係樹立75周年という大きな節目を迎えます。自由、民主主義、法の支配といった価値を共有する両国の「戦略的協力パートナーシップ」は、国際情勢が不確実性を増す今日において、ますます重要性を高めています。

こうした良好な二国間関係は、政府間の協力だけで築かれてきたものではありません。当館管轄地域にお住まいの約13,000人の在留邦人の皆様、日系企業の皆様、そして日本とニュージーランドを結ぶ様々な分野の関係者の皆様の日頃のご活躍とご尽力によって支えられているものです。

総領事館の最も重要な使命は、何よりも在留邦人の皆様の安全と安心を守ることです。近年、当館管轄地域の在留邦人数は着実に増加しており、皆様が安心して生活し、学び、働き、事業活動を行うことができるよう、領事サービスの一層の向上に努めてまいります。また、オークランド日本人会、ハミルトン日本人会をはじめとする邦人コミュニティの皆様、日本語補習授業校及び日本語教育関係者の皆様との連携を深めながら、皆様にとって身近で頼りになる総領事館を目指してまいります。

また、日本とニュージーランドの友好関係の礎となっているのは、人と人との交流です。当館管轄地域には20の姉妹都市・友好都市関係が存在し、長年にわたり市民レベルでの交流が積み重ねられてきました。さらに、JETプログラム、留学、ワーキングホリデー、スポーツ、文化、学術交流など、多様な交流が両国の相互理解を支えています。こうした草の根交流こそが両国関係の最大の財産であると考えており、総領事館としてもその発展を積極的に支援してまいります。

経済面においても、日本とニュージーランドは互いに重要なパートナーです。当館管轄地域には多くの日系企業が展開し、地域経済の発展に貢献しています。また、オークランド経済懇談会(二水会)をはじめとする経済関係者の皆様は、長年にわたり日ニュージーランド経済関係の発展を支えてこられました。加えて近年は、再生可能エネルギー、食料・農業技術、宇宙、水素、先端技術などの分野に加え、スタートアップやイノベーション分野での連携にも大きな可能性が広がっています。世界有数の起業家精神を有するニュージーランドと、日本の優れた技術力や市場を結び付けることで、新たなビジネスや協力の機会を生み出せるよう、総領事館として積極的に後押ししてまいりたいと考えております。

在オークランド日本国総領事館は、在留邦人の皆様と地域社会を結ぶ架け橋として、また、日本とニュージーランドの友好と協力を更に発展させるための拠点として、館員一同力を合わせて取り組んでまいります。

皆様の引き続きのご理解とご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

令和8年6月

在オークランド日本国総領事
箕谷 優