ウェイン・ローレンス オークランド大学文学部文化・語学・言語学学科准教授
平成29年2月20日


オークランド大学文学部文化・語学・言語学学科准教授のウェイン・ローレンスさんは、小学生のときに聞いていたNZBC(New Zealand Broadcasting Corporation)のラジオ放送「Let’s speak Japanese」(Radio Japanの再放送)をきっかけに日本語に興味を持ち、高校時代には日本からの留学生と交流を深め、1977年国費留学生として東京外国語大学に進学するのをきっかけに初来日しました。同大学の学部では日本語学を、修士課程では音韻論を専攻し、その後、筑波大学大学院博士課程では言語学を研究し、当初5年間の予定での来日が留学期限を毎年延長し続け、結局合計10年間にわたる留学となり、博士課程終了後の1987年にNZに帰国し、オークランド大学講師になりました。以来、NZで日本語が盛んな時期の1980年代後半から現在に至るまで、日本語教育及び言語学の研究を続けています。
ローレンスさんは30年以上もオークランド大学の講師としてNZの日本語教育に携わっており、同大学の日本語学習者数について「最も多かった時期には、定員200名に対して500名もの希望者がいたが、近年は学生の数が減少傾向にあり200名を下回っています。最近の日本語学習者はアジア系の学生が多く、日本語を選択する学生の数については常に危機感を持っています」と述べています。
自らの専門は日本語のアクセントに関する研究で、特に沖縄方言に関する研究では2008年に沖縄文化協会から「金城朝永賞」を受賞し、言わずと知れた沖縄方言研究の大家です。学生時代に東京神田の古本屋で偶然手に取った本が沖縄地方の方言に関するもので、それをきっかけに沖縄の方言研究にのめり込みました。これまで、沖縄以外にも日本各地の方言を研究対象としてきたローレンスさんは、「方言の研究においては、文献に書かれていることだけでは判断できないので、実際にその方言を話す話者から直接聞き取り調査を行う必要があります。これまで日本の様々な地域を訪れ、実際に話されている方言を聞いてきました。特に言葉の結びつきによって発音やアクセントがどのように変化するのか、日本語だけではなく他の言語との比較も含めて様々な観点から分析・検証し、その規則を発見するのがとても楽しいです」と述べています。
日本は食べ物や風俗など地域ごとに非常に多様で魅力があると語るローレンスさんは、「とにかく言語がとても大好きで、旅行は自分にあまり馴染みのない言語圏に行くようにしています。今後、定年を迎えて大学を退職しても日本語の研究を続けていきたいです」と述べています。
ローレンスさんは30年以上もオークランド大学の講師としてNZの日本語教育に携わっており、同大学の日本語学習者数について「最も多かった時期には、定員200名に対して500名もの希望者がいたが、近年は学生の数が減少傾向にあり200名を下回っています。最近の日本語学習者はアジア系の学生が多く、日本語を選択する学生の数については常に危機感を持っています」と述べています。
自らの専門は日本語のアクセントに関する研究で、特に沖縄方言に関する研究では2008年に沖縄文化協会から「金城朝永賞」を受賞し、言わずと知れた沖縄方言研究の大家です。学生時代に東京神田の古本屋で偶然手に取った本が沖縄地方の方言に関するもので、それをきっかけに沖縄の方言研究にのめり込みました。これまで、沖縄以外にも日本各地の方言を研究対象としてきたローレンスさんは、「方言の研究においては、文献に書かれていることだけでは判断できないので、実際にその方言を話す話者から直接聞き取り調査を行う必要があります。これまで日本の様々な地域を訪れ、実際に話されている方言を聞いてきました。特に言葉の結びつきによって発音やアクセントがどのように変化するのか、日本語だけではなく他の言語との比較も含めて様々な観点から分析・検証し、その規則を発見するのがとても楽しいです」と述べています。
日本は食べ物や風俗など地域ごとに非常に多様で魅力があると語るローレンスさんは、「とにかく言語がとても大好きで、旅行は自分にあまり馴染みのない言語圏に行くようにしています。今後、定年を迎えて大学を退職しても日本語の研究を続けていきたいです」と述べています。