寺内幹人 Oji Fibre Solutions副社長

平成29年1月23日
CEO(中)、CFO(左)と一緒に
自国文化を紹介する社内企画 ”Culture Day”イベント(自国文化を紹介する社内企画)
日本の王子ホールディングス(株)が、NZ・オーストラリア両国にまたがる紙パルプ・パッケージング事業を買収したことを受けて、寺内幹人さんは、2015年1月からOji Fibre Solutions副社長としてNZに駐在しています。寺内さんは、1992年に王子ホールディングス前身である王子製紙に入社して以来、国内の本社・工場勤務の他に、カナダ(バンクーバー)とスイスでの海外勤務を経験されています。
 
寺内さんはご自身の会社について「私が入社した時の王子製紙は国内型産業の色合いが強く、当社のことをご存知の方も国内事業のイメージが強いと思いますが、最近15年ほどの間にグループ内でも海外に関係した仕事の機会が急速に増え、現在ではグループ全体で、売上高の30%、利益の40%、従業員の50%を海外関係事業が占める企業グループになっています。王子グループは、「Beyond the Boundaries (領域をこえ未来へ)」を合言葉に、さらに意欲的に海外展開を進めているところです」と述べています。王子グループは長年にわたってNZ国内で植林、製材、パルプ事業を行っており、NZの対日輸出の主要品目の一つである木材・木材製品の輸出を行っている他、Oji Fibre Solutionsの段ボールや紙袋製品は、NZの水産・農作物や乳製品の輸出用の包装材料に幅広く使用されており、直接的・間接的に両国経済関係の促進に貢献しています。
 
さらに、NZでの仕事の印象や今後の目標について次のとおり語っています。
「NZに来て、これまでの職場と一番大きな違いであり、かつ優れているところは、”多様性”だと思います。安全で気候にも恵まれた美しい国であることから、NZにはさまざまな国から移住してくる人が多いことは有名ですが、その恩恵を受けてOji Fibre Solutionsにも、NZ、オーストラリア、オセアニアの島嶼国の他、イギリス、中国、南アフリカ、東南アジアの国々、インド、ドイツ、そして我々日本など、本当にたくさんの国にルーツを持つ人たちがいます。それらの人たちが、等しく、英語でコミュニケーションを取りながら、お互いの文化を尊重し、その違いを楽しんで一緒に仕事をしています。NZは南半球の小国ではありますが、そこにいながら、世界中のカルチャーに触れ、一つの共通する言語を使って自由に交流することができるのは、とてもおもしろいことだと思います」
 
「Oji Fibre Solutionsという社名は、買収後に社内公募により選ばれたものであり、”Fibre”(=木由来の繊維)に関する”Solutions(=製品、サービス)”を届ける という意味が込められています。現在は、NZ国内の工場で針葉樹パルプと、段ボールや紙袋の材料となる紙を生産し、NZとオーストラリアの8か所で段ボール、紙袋、紙コップを製造していますが、今後は、日本を含む世界中の王子グループの拠点と繋がり、NZ、オーストラリアをはじめとしてグローバルな市場にSolutionsを提供する会社にしていきたいと思っています」
 
 
王子G製品をNZで紹介
Oji Fibre Solutions本社