保科千和子日本茶大使(日本茶輸出促進協議会認定)

平成28年10月11日
ニュージーランド日本茶大使の保科千和子(ほしなちわこ)さんは、1988年にNZに来訪し、日本茶の販売・コンサンルティング業務を行う「Nippon Tea Ltd.」を運営しています。2015年12月に日本茶輸出促進協議会から日本茶大使に任命され、高品質なJapan Brandを確立し、2019年までには農林水産物輸出額を1兆円にするという日本政府の目標に沿った日本茶部門の一端を担うため、現地の方を対象とした日本茶セミナー等の広報宣伝活動を通して、日本茶の普及に努めています。日本茶大使は海外在住のNPO法人日本茶インストラクター協会の有資格者会員で12か国において18名が活動しています。

実家が茶商である保科さんにとってお茶は身近なものでしたが、さらにその知識と技術を高めるために日本茶アドバイザーの資格を取りました。「日本の伝統を踏まえながらNZの事情を考慮し、正確で役立つ情報を提供するよう心掛けています。自身の会社を設立したことにより質の高い日本茶を紹介できることは、日本茶大使としての活動に大変有益です。豊かな香りの焙じ茶や抹茶玄米茶を好まれる方が多く、飲みやすさが好評の玉露の水出しも人気があります。また、お茶は健康飲料としても注目を集めており、煎茶や抹茶の需要も増えています。日常の中でお茶でほっとできるひとときを一人でも多くの現地の方々に知っていただけたら嬉しいです」と述べています。

これまで、Japan DayやFukuoka Dayといった日本文化祭や料理関係者・一般消費者が集まるFood Show等のイベントにて日本茶の淹れ方のデモンストレーション、試飲及び販売等を行い日本茶の普及を図っています。加えて、当館が主催する学生を対象とした学校訪問事業においても日本茶の講義を行い、日本茶に対する理解を深める活動を行っています。今後も日本茶セミナーを実施する予定であり、「緑茶ではなく日本茶としての認識を高めていき、その種類、淹れ方、飲み方だけではなく、健康効果をはじめとしたお茶の楽しみ方を広く紹介していくことが今後の目標です。そして、日本茶がNZにおける日々の生活の中に定着することを願いながら普及活動を続けていきます」と述べています。

参考URL: www.nippontea.co.nz