伊東和子 ワイヘキグリーン・ギャラリー代表

平成29年7月11日
ワイヘキグリーン・ギャラリーの代表を務める伊東和子さんは、赤坂グリーン・ギャラリーと青山グリーン・ギャラリーを経営する夫・伊東成憲さんとともに、2001年にNZに移住し、ワイヘキ島にグリーン・ギャラリーを設立しました。その後、ドイツにもグリーン・ギャラリーの事務所を構え、定期的にNZとドイツを往復して、これらのギャラリーの運営を行っています。
 
伊東さんのNZ移住のきっかけは、1983年に赤坂グリーン・ギャラリーで開催された展覧会に初めてNZ人の陶芸家を受け入れたことを機に、NZの自然の色合いの美しさや自由で規制のないアート環境に魅力を感じ、移住を決断されました。
 
ワイヘキグリーン・ギャラリーは、これまで展覧会を2週間の期間で約40回開催し、ガラス、テキスタイル、木工藝、絵画、焼き物、写真などを含めたアート全般を展示し、たくさんのNZ人等にアートの素晴らしさを伝えてきました。その功績が認められ、2006年には、オークランド市美術館(AM)に70品を寄贈し、これらの作品が同美術館で「環Kan:グリーン・ギャラリーコレクション」として長期間展示されています。今年も5作品を同美術館に寄贈し、アートの普及活動を続けています。
 
伊東さんは今後の目標として、「健康な方同様、病気の方を芸術の力で元気になってもらえるようなアート治療にトライしてみたい。そのためには、病気の方が本物の芸術に触れることが大事です。まずは、病気の方が気軽に芸術に触れることができる環境作りに取り組みたい。」と述べています。
 
また、伊東さんは、「今後は、作品をギャラリーに展示するだけでなく、作品集として形に残る本を作成し、たくさんの場所でこれを配布し、これまで以上の多くの方にアートの良さを触れてもらいたい。そのためにも、今後もNZの自然を生かした伸び伸びとした環境の中で、人生をクリエイトしながら、アートを楽しみ、目標の実現に向けて頑張りたい。」と述べています。