竹田和江 Liston College日本語教師

平成30年1月15日
オークランドのListon Collegeで日本語教師を勤める竹田和江さんは、ニュージーランドで最初に日本語教育に関わったのは1990年代半ばで、当時のマッセー大学日本語センターの紹介でパーマストンノース女子高校で日本語クラス助手として働きました。1年後日本に帰国し、国際交流基金の青年教師派遣プログラムでオークランドに派遣されました。2年後に任期が切れたときにオークランド大学とユニテックで仕事が決まり、永住権を取得し、タウポやオークランドの高校で教え、今に至っています。現在は西オークランド地区にある中高一貫校で7年生から13年生までの生徒たちに日本語を教えています。

竹田先生が今年初めて携わる高校生クイズ「トリビア」は、ニュージーランド日本語教師会の中心メンバーが7-10年生の日本語学習者が参加できるイベントを企画するという意図で2014年に始まりました。上学年の日本語学習者はスピーチコンテストなど参加できるイベントがあるのですが、下の学年は他の学校の日本語学習者と交流する機会がほとんどありませんでした。ですから、この「トリビア」は画期的なイベントであり、ニュージーランドで日本語学習者数が減っている状況下で、このイベントが日本語学習を継続する動機づけになればと竹田先生は願っています。

竹田先生は今後の目標や日本語教育について次のとおり語っています。

「過去26年間、いつも『生徒にとって良い先生であること』を目標としてきましたが、これがなかなか難しくて、今でも手探り状態です。幸運にも、どの学校で教えても、いつも良い生徒たちに恵まれていて、日々生徒からいろいろなことを教えてもらっています。それから、できるだけ早く、この3年間少しずつ書いている日本語コースのウエブページを完成したいと思っています。また、大事に聞こえるのですが、私は日本語教師の仕事は世界平和貢献の一部を支えていると思っています。生徒たちに全く違う価値観、文化、言語を教えることで、違いを超えてお互いに受け入れ合い、尊敬し合い、理解し合うことの大切さを伝えたいと思います。」