天皇誕生日祝賀レセプションにおける濵田総領事挨拶(2023年2月10日)

令和5年2月14日
皆様こんばんは。 
今年の天皇誕生日祝賀レセプションにようこそお越しいただきました。 

先々週の週末からオークランドを中心に北島北部は未曾有の大雨に見舞われました。それにもかかわらずここに多くの皆様にお越しいただいたことに感謝申し上げます。また、被害に遭われた方々には心よりお見舞い申し上げます。 

皆様もご存知の通り、このレセプションがここ在オークランド日本総領事公邸で開催されるのは、2020年2月以来3年ぶりです。 
本日、日本にゆかりのある多くの皆様とともに今年の天皇誕生日祝賀レセプションを開催できることは誠に光栄であり、大きな喜びです。 

天皇陛下は、来週2月23日に63歳になられます。
陛下がまだ皇太子であられた時に皇太子妃雅子様とともにニュージーランドをご訪問されたのが20年前の2002年11月。お二人のご息女である愛子親王殿下は昨年から成年皇族として公務を開始されています。時がたつのは実に早いものです。 

ここで最近3年間の日本とニュージーランドの交流について振り返りたい思いに駆られますが、時間も限られていることから、昨年1年間について少し触れたいと思います。 

昨年は日本とニュージーランドの外交関係樹立70周年を祝いました。 
4月にはアーダーン首相(当時)が訪日され、岸田総理との首脳会談では、両国間の戦略的協力パートナーシップの更なる強化の重要性について再確認されました。訪日の機会を捉えてアーダーン首相は東京でニュージーランド産品のプロモーションを行われましたが、その中で、ゼスプリのマスコットKiwi Brothersがスローテンポの曲に併せて踊る姿を記憶されている方もおられるでしょう。 

昨年半ばには、Covid対応のためにとられていた様々な規制が解かれ、人の交流も徐々に再開されました。ビジネス交流もその一つです。両国のビジネスリーダー達が毎年集う日本ニュージーランド経済人会議(JNZBC)は、昨年11月にロトルアの姉妹都市である大分県別府市で、2019年9月の柏市(千葉)での会合以来久しぶりに対面で開催されました。本日は同会議のニュージーランド側委員長を務めておられるイアン・ケネディ元駐日大使を始め、別府会合に出席されたビジネス界の方々もお越しいただいております。また、来週には名古屋港のプロモーションのために約30名という、近年まれに見る大型ビジネス代表団が来訪します。今年ますますビジネス交流が活発化することを期待します。

ここからは少し、北島北部を管轄する在オークランド日本国総領事館の立場から、お話させていただきます。

ニュージーランドに住む日本人は約20,000名。そのうち、約10,000名がオークランド及びその近郊に住んでいます。
当地日本人コミュニティと地元の皆さんとの友好のシンボルともいえる毎年恒例のJapan Dayを皆様は良くご存じだと思います。20回目の記念すべきJAPANDAYは、Covid の影響で長らく延期を余儀なくされましたが、昨年11月6日に、実に2年9ヶ月ぶりに開催され、多くの市民の方々に来場いただきました。オークランド日本人会やオークランド日本経済懇談会(二水会)、多くのボランティアやスポンサーの皆さんの尽力のおかげです。Japan Dayがオークランド市民に愛されるイベントとして益々発展することを祈っています。

日本とニュージーランドの間には44の姉妹都市関係があり、当館の管轄内には20あります。そのうちの5つは、福岡市や加古川市、東京の品川区など、オークランドが持つ姉妹都市関係です。特に福岡市は、オークランド動物園に隣接する日本庭園を寄贈した自治体として、皆様もよくご存じでしょう。本日は、オークランドのシンプソン副市長及び市議会議員の皆様、岡山県美咲町との姉妹都市であるテムズ・コロマンデルのMayerソールト様、さらには、北海道美幌町との姉妹都市であるワイパのDeputy Mayorストルウィック様が出席されています。姉妹都市関係を通じた草の根の交流は両国の友好関係促進にかけがえのないものであり、総領事館としては引き続き支援して参りたいと思います。あちらのコーナーに日本とニュージーランドの姉妹関係を紹介していますので、ぜひご覧になってください。

最後に、2023年が良い年となるよう期待しつつ、皆様とともに杯を上げたいと思います。

国王陛下及びニュージーランド国民の皆様の益々のご健勝とご多幸を祈念して、乾杯。
(了)